人生初の映画祭。とても特別な2日間でした。

2023年春、短編映画『ステップ by ステップ』をダマー国際映画祭にて上映していただきました。
人生のなかでとても特別な2日間でした。

こんにちは。ネクシネマの田代です。

バタバタしているうちにすっかり時間が経ってしまい、いつのまにか2024年になってしまいました。
でも写真を見返しながら文章を書いていると、あの時間の特別さを思い出すことができます。

2023年の春、短編映画『ステップ by ステップ』をダマー国際映画祭にて上映していただきました。
初めての監督作が映画祭で上映の機会をいただけた。入選の連絡をいただいた時はほっとしました。
そうして5月13日と14日の2日間、人生初の映画祭に参加してきました。
僕の人生のなかで本当に特別な時間でした。

会場は日比谷コンベンションホール。約200席の会場が初めての上映の場になれたことは、本当に幸運なことです。
なにしろ映画祭への参加自体が初めてだったもので、ギラギラした目つきの『業界人』だらけだったらちょっとこわいなぁ……なんて心配をしていたのですが、そんなのは全く不要でした。

地下のホールに向かうとまず迎えてくれたのは6~7人の子供たち。
「どういう子たちだろう?」と不思議に思ったのですが、彼らの朗らかな笑顔でずいぶんとリラックスできました。
その後の開会式ですぐに分かったのですが、みんな映画祭を主催しているプロデューサーの方のお子さんのようで。子だくさんなことに会場の皆でびっくりしてました。

上映が始まる前に、郷間さん、寺林さんと合流。

寺林さん、最近カメラを買ったそう。

二人に会うのはずいぶん久しぶりだったのですが、変わらない様子で安心しました。

席に着くと、司会のラッセルさんとジェシカさんが登場。ラッセルさんは長く日本に住んでいるようで、ユーモアたっぷりに英語と日本語を交互に話しながらセレモニーは進んでいきました。
そして上映が始まると、後はもう映画の時間でした。

実験的な構成の家族劇。
雄大な自然とともに生きる少年の眼差し。
温かなタッチの冒険アニメーション。
くすっと笑える男女のロマンス。
少女たちの成長を描くSF。
重厚な社会派ドラマ。

2日間でこんなにバラエティ豊かな作品たちを一気に観たことはありませんでした。
そして、どれも本当に、素晴らしかった。
1本目を観た瞬間から、自分が映画祭に出品していたことも忘れ、とっぷりと物語の時間に浸かっていました。
そういう時間のなかで『ステップ by ステップ』も上映していただけました。

そうだ。僕は映画が大好きだったんだ。

心からそう思える2日間でした。

俳優二人との互いの近況報告。幕間で観たばかりの作品の感想を興奮しながら語り合ったこと。
打ち上げで様々なルーツの作り手の皆さんと話せたことも。
全てが楽しく、全てが特別な時間でした。

ダマー国際映画祭のコンセプトは、”Your Story Matters.”(あなたの物語が大切なんです)。
本当に映画が好きな人たちが、たくさんの応募作の中から「これを会場で皆で観たい」と思える作品たちを選び、そのなかに『ステップ by ステップ』も加えていただいた。
このことは人生の宝物です。

完成するまで『ステップ by ステップ』という作品は、郷間さんと寺林さんと僕と、撮影を手伝ってくれた皆さん、作り手たちのものでした。
編集が終わった瞬間には、僕の手を離れて誰のものでもなくなったように思います。
そして。あの温かな空間で初めてスクリーンで上映していただいた瞬間に、確かにお客様のものになった。
やっと。観てくださった方のものになった。

この記事を書いている今、そんなことを思うのです。

二人の俳優と心を尽くして作った短編映画『ステップ by ステップ』。
多くの方に出会ってもらえますよう。

ダマー国際映画祭で出会ってくれた皆さん。
本当に本当に、ありがとうございました。

|映画祭でのひとコマ|

写真はダマー国際映画祭の公式SNS(Instagram)からもお借りしました。

短編映画『ステップ by ステップ』。
2024年には配信等で皆さんにお届けできればと思っています。多くの方に出会ってもらえますよう。

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